アキレス腱断裂
整形外科領域の診療を続けていると色んなケガに遭遇します。
今日のテーマは「アキレス腱断裂」
文字通りアキレス腱がブチっと切れる病態です。アキレス腱が切れると痛みはもちろんつま先立ちができず歩行障害をきたします。
高齢の方でもなりますが30~40歳代の比較的若い人に多いです。私自身も今まで出会ったアキレス腱断裂の患者さんは40歳前後の人が多かったです。
今日は生徒と一緒に球技参加してみようとした学校の体育の先生、子供のサッカーの練習に付き合ったお父さん、久しぶりに地元の仲間で集まってバレーボール大会をした人。そんな人らが受傷していました。
これらの人に共通していたのは久しぶりの運動に対して入念な準備運動ができていなかったことでした。準備運動は十分でも思わずついやってしまった無理な体勢などでも起こりえます。
実際にアキレス腱断裂を起こした人の話を聞いてみると、腱が切れた瞬間「誰か私のふくらはぎ蹴った?」って感じたと言われていました。
私も時々ジムでトレーニングをしますが、アキレス腱を伸ばすストレッチをするとき、踵のあたりがジワっとする時があり、いきなり広い歩幅で強く伸ばすとアキレス腱が切れるのかなと感じます。
アキレス腱のストレッチをする際に歩幅をいきなり大きく取るのではなく少しずつ拡大していくことが大事だと感じました。
「アキレス腱ストレッチの際は歩幅は徐々に大きく!」です
