学校検診と側弯症【再掲】
毎年5月恒例、今年も学校検診の時期がやってきました。
私は市場中学校を担当しています。
以下↓、昨年と同じ内容で恐縮ですが、親御さんにも是非知って欲しい内容ですので一度読んでいただけたら幸いです。
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学校検診の歴史は長く明治時代より始まったようです。強い国づくりを目指していく中で子供たちの健康管理が重要とされる中、まともにお医者さんに診てもらえない人が多くいて、できるだけ多くの人がお医者さんの目に留まれるようにと始まったのだと考えられます。
時代が進み栄養不良状態や感染症などで亡くなる子供たちは減り、近年であれば「側弯症(そくわんしょう)」の早期発見に意義を見出されるようになったと思います。
「側弯症」は背骨が左右に弯曲した状態で、通常、小児期にみられる脊柱変形を指します。
生まれつき骨や筋肉の異常などを伴う先天性疾患を除き、多くは「特発性側弯症」つまり特に原因なく背骨が曲がっていく側弯症なのです。特に10代以降の進行が目立ちます。
左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じ、学校検診ではこれらを見ています。

側弯が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことがあります。
側弯症の程度を評価するのにCobb(コブ)角と言われる指標を参考にします。

10°を超える側弯症は全体の2-3%であり、20°以上で0.3-0.5%、30°以上で0.1-0.3%、40°以上は0.1%未満とされています。
10°以下であれば経過観察であることが多いですが、20°以上になってくると治療介入を必要とする可能性がございます。背部痛、息のしづらさなど感じるほどの変形がある場合は手術に至ることもあります。
地域によって学校検診での発見率に差があり、残念ながら徳島県は高いと言えない状況です。(図は2007年~2015年のデータ)

私自身も学校医として整形外科医としてシビアにチェックしているつもりですが、身体兆候に現れない軽度の側彎であれば見落としている可能性もあります。親御様から見てお子様の体のゆがみなど気になる方は遠慮なく受診してください。
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